早実22時過ぎのサヨナラ劇

 

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清宮ナイター連発

 

 

早実・清宮幸太郎一塁手が27日、高校野球で初の神宮ナイター開催となった春季東京都大会決勝の日大三戦で、大阪桐蔭・中村剛也(西武)を超える高校通算83,84号を放った。8回にライトスタンド上段へ3戦連発の2ラン。3点を追う9回にはバックスリーン左へ2打席連続の同点3ランを運んだ。主砲のバットが観衆2万人を魅了した。試合は早実が延長12回、サヨナラ勝ち。1アウト満塁で野田優人が右中間へサヨナラ打を放って、35年振り9度目の優勝を果たした。

 

画像引用先:日刊スポーツ

 

3戦連発

神宮の夜空に両校合わせて7本打ち上がった花火の中でも、ひときは大きな放物線を描いた。9回に1点を返し、14-17で迎えた0アウト一、三塁。清宮は外角球を素直に振り抜いた。バックスクリーン左の中段に飛び込む推定135m弾。「自分達が出なきゃつまらない。出るべくして出る」と挑んだナイター決戦。起死回生の一発に、感情を露にして、ほえた。

 

 

8回。1アウト一塁では、ライトスタンド上段に放り込み、打った瞬間に歩き出した。2イニング連続で2打席連発となる高校通算83,84号。豪快な“おかわり”大阪桐蔭・中村(現西武)を一気に抜き去った。準々決勝(2本)、準決勝に続く公式戦3試合連発は、昨秋の都大会(ブロック代表決定戦、本大会1,2回戦)で4本放って以来2度目。3戦計5本の量産は初となる。

東京都高野連が集客増を見込み、当初は23日(神宮第二)のデイゲームの予定だったが、神宮球場に変更。東都大学リーグ開催中の為初のナイターゲームで、昨秋決勝と並ぶ観衆2万人が詰めかけた。報道陣は前代未聞の200人超。日米6球団以上のスカウトも視察した。アストロズ・大慈弥スカウトは「すごい距離。筒香クラス」と侍ジャパンの4番をダブらせた。

昨秋の都大会決勝。チームは逆転サヨナラ勝ちをしたが、清宮は相手のエース左腕・櫻井周斗に5打席連続三振を喫した。「意識が大きく変わった。開かずに。投手に胸を見せないように打つ。あの三振があったから。たくさん経験させてもらった。練習に間違いなく生きています。」延長12回まで櫻井との対戦はなかったが、この日の2発は紛れもなく、屈辱をプラスに変えた産物となった。

初回に4ビハインドを背負ってから、取っては取られの展開。3点リードの9回に7点を奪われ、万事休すかと思われたが、主将の一撃で息を吹き替えした。延長12回までもつれ込んだ熱戦をなんとか制し、35年振り9度目の栄冠と、荒木大輔(元ヤクルト投手コーチ)を擁した1982年以来の秋春の東京連覇を達成した。清宮の意地が、最後の最後でバットに宿った。

 

画像引用先:スポーツ報知

 

4番野村もアベック2発

清宮の後を打つ2年生の4番野村大樹三塁手が、アベック弾で彩った。4点を追う初回2アウト一塁。2戦連発の2ランをレフトスタンド中段に叩き込んだ。更に同点で迎えた5回1アウト三塁。この日2本目となる高校通算28号の2ランを左中間スタンドに運んだ。

5点ビハインドを逆転した準決勝(国士舘)では「普通にやれば7点差くらいなら返せる」と豪語。同一カードの昨秋の都大会決勝で9回にサヨナラ2ランを放ち、逆転優勝に導いた勝負強さが、またも光った。