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画像引用先:朝日新聞

 

公式戦4連発通算94号

 

 

早実の清宮幸太郎一塁手が、関東大会初戦の2回線・花咲徳栄戦で、自身初の公式戦4試合連発となる高校通算94号を放った。9回の同点弾など6打数4安打3打点。初体験の延長10回ダイブレイクを逆転サヨナラで制し、13年ぶりの8強入を決めた。22日の準々決勝では、昨夏甲子園覇者の作新学院と激突する。

 

低い弾道で

打った清宮も驚くほど、低い弾道はそのまま両翼100mの右翼ポール際の芝生席に突き刺さった。「入っちゃった。いいところに守られたかな?と思ったけど。低めを拾えた。引っかけて飛ぶのは持ち味。自分らしい」。1点リードの5回1アウト軟式のオール麻布に所属した小学4年時に投げた右腕・綱脇彗の直球を捉え、神港学園・伊藤諒介に並ぶ、高校通算94号ソロで雪辱を果たした。

 

7球団視察

観衆1万2000人がどよめき、プロ7球団のスカウトは絶賛した。巨人・井上チーフスカウトは「ライトライナーだと思ったのがそのまま入った」。日ハム・大渕スカウト部長は「プロでも見たことない打球ファールにならないのは技術が高いから。期待に応えられるのもスター性」と目を見張った。

粘って1週間前の悔しさも晴らした。1点を追う9回2アウト1塁で、2番・雪山幹太右翼手がライト前ヒット。14日の熊本招待試合・秀岳館戦では、9回2アウトランナー無しから「あえて清宮勝負」のため敬遠で歩かされた背番号2が打って回し、主砲は「この前、敬遠されて。よく繋いでくれた」と意気に感じた。

 

 

21日のミーティングで清宮は「自分まで回したら、絶対打つ」と宣言。2アウト2,3塁で最速149キロ右腕・清水達也の外角146キロを三遊間に運んだ。同点タイムリー。「フォークも頭にありつつ、巻き込まずに叩けた。球は速かったけど、振り負ける感じはなかった。不安要素なく、自信をもって入れた。皆がキヨまで回すと言ってくれたので、打たなければ見せる顔がないと思った」と笑った。

10回から初めてのダイブレイクで「守っていても緊張します」と2点リードされたが、直後の0アウト満塁でライト前タイムリー。「きた球を打っただけ。9回より気楽にいきました。」続く野村大樹捕手の右中間を破る2点2塁打で、サヨナラの雄叫びを上げた。

20日の開会式。白鷗大足利の中村陸人内野手と旧交を温めた。調布シニア時代の2番・三塁。4月下旬の練習試合で右腕人差し指を複雑骨折し、今大会はベンチを外れた。「本塁打の記録が楽しみ」とエールを送られ「おまえと戦いたかった。早く治せよ」と背中を押した。手負いの元同僚も勇気づける一発で、40年ぶりの春の関東制覇へ発進した。



初の捕手出場野村が決めた

高校通算34発の2年生4番・野村大樹が試合を決めた。1点を追う延長10回0アウト満塁で右中間に逆転サヨナラ二塁打。「9回にサヨナラのチャンスを潰して、次は決めてやる気持ちでした」と拳を握った。背番号5は、高校の公式戦では初の捕手で出場。中学時代に守ったポジションで「落ち着く。相手の一番近くで観察できる。配球を考えるのは楽しい」と充実感を漂わせた。

 

プロ注【花徳】清水無念

花咲徳栄は今秋ドラフト候補の最速149キロ右腕・清水達也が2番手で力投したが、無念の逆転を許した。背番号10は1点リードの6回から登板。最速148キロをマークし、4回0/3で7奪三振を奪ったが、5安打4失点(自責点1)。ダイブレイクの10回に清宮、野村らに3連打を浴び「いい投球をしても、一番の勝負どころで抑え切れなかった」と悔やんだ。中日・中田スカウト部長は「高校生ではトップクラス」と評した。