第89回選抜高校野球 速報

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第89回選抜出場校

履正社(当確)

先輩たちの財産を生かした強さは本物。この1年で「6大会制覇」の偉業

 

 

「3年生が残してくれた財産」

戦いの中では何度もこの言葉が監督、選手の口から聞こえてきた。勝ちにこだわり、今の流れを作った先輩たちへの感謝を胸に戦った秋は近畿大会、明治神宮大会を制覇。春は大阪と近畿、夏は大阪、これに秋の国体も加えると実にこの1年で6大会を制したことになる。これまでも大阪桐蔭と大阪2強を形成してきたが、全国的な強さという点で差があった。それが、この1年で履正社の強さは本物になった。

 

偉大な先輩達の穴を埋めるピース

プロ入りした寺島成輝、社会人に進んだ山口裕次郎の2人が抜け、新チーム結成当初は岡田龍生監督からも「今年は投手力が・・・・・」と心配の声が聞こえていた。しかし、そこから竹田祐が奮起。神宮大会決勝で最速145km/hも記録したストレートとスライダーのキレはすでに全国トップレベル。主要な試合ではきっちり試合を作った。攻撃時には中軸に座る安田尚憲、若林将平が目立つが、石田龍史、西山虎太郎の1、2番、近畿決勝で4安打、神宮決勝でも試合を決める一発の片山悠ら個性派が揃う。ここに秋は5番を打つことが多かったこちらも1年、筒井太成の打撃が安定すればさらに破壊力、選手層が増す。

 

選抜初制覇へ

夏の甲子園から準備期間のないままに挑んだ秋でこの強さ。「細かいミスをなくして履正社らしい野球を作り上げていきたい」。主将 若林の言葉が現実のものとなれば2年前のセンバツ(準優勝)を超える可能性も充分にある。

 

CLOSEUP the PLAYER

若林 将平(左翼手)

僚友・安田とともにチームをけん引頼れる主将の2試合連続アーチ

 

準決勝、決勝と2試合連続アーチを含む近畿大会全4試合で安打をマーク。特に準決勝滋賀学園戦では「指1本分短くバットを持った」ととっさの判断で勝ち越し3ランを図った。

3番の安田尚憲に注目が集まるが、若林も主砲として強烈なインパクトを残した。エースの寺島成輝(ヤクルト1指名)などの力のある3年生が引退、全チームからのレギュラーは安田と若林の2人だけ。主将としてチームをまとめる立場でもあるが「自分が引っ張ろうとか考えすぎないようにしています」と本人。いつものリズムで試合に臨み、持ち味である鋭いスイングでチームをけん引した。これで春に続き、秋も近畿大会を制覇。その中心に立つ主砲の姿は最後まで頼もしかった。

 

戦績

神宮大会

決勝

早稲田実

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
履正社01370000011
早稲田実1050000006
チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
履正社01370000011
早稲田実1050000006

▽本塁打 安田(履)、片山(履)、清宮(早)

▽二塁打 西山(履)、野田(早)、野村(早)、橘内(早)

▽ 失策 西山(履)

▽ 暴投 池田(早)、服部(早)

 

準決勝

札幌第一

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
札幌第一0001001002
履正社00400021✖️7
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
札幌第一前田 剛志7 2/3
389255
高田 幸大1/3
20010
履正社松井 百代4173121
田中 雷大3 123001
竹田 祐292010

▽二塁打 西村2(札)、浜内(履)、松原(履)、片山2、(履) 安田(履)、白滝(履)

▽ 失策 前田(札)、松原(履)

▽ 捕逸 西村(札)

 

2回戦

福井工大福井

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
履正社0002110004
福井工大福井0200100003
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
履正社田中 雷大 6
268603
竹田 祐3
122210
福井工大福井摺石 達哉9356724

▽本塁打 田中(履)

▽二塁打 松原(履)、片山(履)、吉田(福)、井上(福)

▽盗塁 北川(福)

▽ 失策 西村(福)

▽ 暴投 竹田(履)

 

1回戦

仙台育英

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
履正社0100022005
仙台育英0000001001
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
履正社竹田 祐9355811
東海大福岡長谷川 拓帆1 1/383011
佐藤 令央6273483
加藤 雅己0/310O10
佐川 光明1 2/350200
西巻 賢二140210

▽三塁打 松原(履)

▽二塁打 鈴木(仙)

▽盗塁 杉山(仙)

▽ 失策 安田(履)、溝辺(仙)、若山(仙)

▽ 暴投 長谷川(仙)

 

新・履正社のイメージ

 

完成された旧チーム

旧チームは「総合力は今まででNo. 1」と岡田龍生監督が語る程、投打のバランスの非常に高いチームで、エース寺島成輝のワンマンチームでは決して無かった。まず光るのは寺島、山口のダブルエース左腕達だが、1番から9番までパワーと繊細さの両方を持つどこからでも点の取れる打線も履正社の売りの1つだった。

 

投打共に水準の高い新チーム

夏の時点でレギュラーの座を掴んでいた新チームの4番キャプテン若林。高校通算44本塁打、旧チームの4番で現3番の安田尚憲。を筆頭に近畿大会は4試合で29得点、神宮大会も4試合で28得点と1試合平均7得点以上。近畿大会、神宮大会共に決勝戦での大量得点が目立つぐらい、特に大舞台になるとその重量打線が開花する程、新・履正社は旧チーム以上に打のチームに見える。

一見手薄に見える投手力の方は、オーバーハンドの右腕・竹田が1枚看板でマウンドを守る。ストレートとスライダーのキレには高い定評があり、神宮大会で最速145km/hをマーク。この時期にこの急速を出せるとなると本格派と言わざるをえないし、春が非常に楽しみの素材である。

 

絶対的な2枚目、手綱を引く捕手の確立

投打のバランスはかなり高い水準にあるものの、投手が竹田1人となると勝ち上がれば上がる程連投になる高校野球の日程を考えれば絶対的な2枚目の作成が急務だ。その点を差し引いて考えると旧チームの方が選手層が厚かったように感じる。

旧チームには寺島、山口を上手くコントロールする捕手・井町大生がいた。ややムラっ気のある寺島の表情の変化1つ見逃さずに、きめ細やかなリードを取る井町の存在は大きかった。まだまだ伸びシロのある竹田を新チームのマスクをかぶる片山のリードも新・履正社の黄金時代を築くための大切な鍵となることは間違いない。

 

チームランキング

※都道府県ブロック予選を抜いた、地区大会及び、神宮大会での成績をもとに打率、出塁率、盗塁率(盗塁成功数÷出塁数)、防御率、平均得点にランキングをつけて出した順位

総合10位

打率.298(15位)、出塁率.392(11位)、盗塁率0.98%(27位)、防御率2.40(9位)、平均得点7(6位)

 

第89回選抜結果 履正社

打数/安打数二/三/本塁打四死球盗塁数
161/4712/2/2300
打率長打率出塁率盗塁率打点
.292.340.403.00026
イニング/失点被安打奪三振与四死球暴投
45/18432891
防御率球数被本塁打対打者数ボーク
3.6067541820

 

 

第89回選抜高校野球 速報

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参考書籍:ホームラン センバツ 2017