第89回選抜高校野球 速報

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第89回選抜出場校

盛岡大付 当確)

猛打プラスアルファーで「当確」の準優勝「夏より面白いチームに」と指揮官も自信

 

 

遅かった新体制始動、しかし猛打継承

3回戦に進出した夏の甲子園以降、新チームの練習試合はわずかに6試合程10月上旬の岩手国体にも出場した盛岡大付の新たなチーム作りは困難を極めた。旧チームからの主なメンバーは1番・センターの植田拓、3番・ショートの比嘉賢伸、そして、左腕・三浦瑞樹の3人だけで経験値が高いとも言い難い。事実、関口清治監督も新チームに対して楽観視はしていなかった。

「練習試合もあまり出来ずに、はじめはチームのレベルが正直わからなかった」

だが、その不安は公式戦を重ねることで解消されていった。植田がけん引する打線は、先輩たちの「猛打」を引き継いで毎試合のように二桁安打を記録する力をつけた。

 

NEW右腕+機動破壊

投手陣は甲子園のマウンドを経験している三浦に加え、最速144km/hの右腕・平松竜也が急成長して層が厚くなった。さらに旧チームにはなかった走力が充実。「植田や2番の林一樹など、3,4人はフリースチールが出来る」(関口監督)。

今夏の甲子園で敗れた直後、「打力にプラスアルファーを加えて攻撃の幅を広げたい」と語っていた指揮官は自信をのぞかせる。

夏のチームよりも面白いチームになりそうです。

岩手県勢初の明治神宮大会出場は逃したが、堂々の準優勝。4年振り4回目出場が濃厚な選抜に向けて、チームは更なる底上げに余念がない。

 

注目選手

平松 竜也(投手)

最速は144km/h。変化球はスライダーカーブフォークチェンジアップを操る。今夏の甲子園で躍動した左腕・三浦瑞樹を押しのけ、エースとなった東北大会では4試合すべてで登板(うち2試合先発)して準優勝の原動力となった。

神奈川の瀬谷ボーイズ時代は投手兼外野手。「投手では6番手ぐらいだった」右腕が、高校で飛躍のきっかけを掴んだのは今夏の甲子園。ベンチ外も「チームに帯同して1日300球ぐらい投げて『投げる』感覚を覚えた。」とは関口清治監督。平松は「インステップを意識してから指のかかりがよくなった」と言う。180cm右腕は来春の甲子園デビューが待ちきれない。

 

植田拓(中堅手)

高校通算36本塁打。50m6秒0。身長165cm背筋力240kgの超パワーヒッター。

中学時代で背筋力200kgを超えていた植田は高校2年生時には3番センターでチームの主軸として夏の甲子園に出場。2回戦・創志学園戦では「松坂2世」と言われたMAX154km/h右腕の高田萌生(巨人5位指名)から、レフトスタンドへ豪快弾。秋の岩手国体では履正社・寺島成輝(ヤクルト1位指名)からセンターオーバーの3塁打、更に山口裕次郎(日本ハム6位指名)からセンターバックスクリーンへ特大アーチを放つなど名だたる名投手から長打を量産し、’16年から強打者としての活躍が目立つ。

新チームからは1番センターで盛岡大付属のパワー型切り込み隊長として選抜出場に大きく貢献した。

165cmのパワーヒッター植田拓(盛岡大付)のパワー秘訣と注目は外角?》より一部抜粋

 

 

戦績

東北大会

決勝

仙台育英

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
仙台育英1040000106
盛岡大付属0000010102
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
仙台育英長谷川 拓帆7252531
佐川 光明1 63001
西巻 賢二140110
盛岡大付属三浦 瑞樹6307430
平松 竜也3122011

▽二塁打 高橋(仙)、西巻(仙)、植田(盛)

▽盗塁 西巻、佐川(仙)、尾崎(仙)、小川(仙)、比嘉(盛)

▽失策 伊藤2(盛)、松田(盛)、比嘉(盛)

▽暴投 三浦瑞(盛)

▽ボーク 平松(盛)

 

準決勝

酒田南

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
盛岡大付0100012105
酒田南0020000114
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
盛岡大付三浦 瑞樹5216302
平松 竜也4176702
酒田南阿部 雄大94412752

▽三塁打 村上(酒)

▽二塁打 植田(盛)、須藤(盛)、村井(酒)、長嶺(酒)

▽盗塁 平松(盛)

▽ 捕逸 佐藤敦(酒)

 

準々決勝

日大東北

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
日大東北0001013005
盛岡大付11000500X7
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
日大東北半田 雄瑚3 1/3175122
磯上 海大2113113
楡井 龍之介2 2/3155510
盛岡大付平松 竜也5 2/3233641
三浦 瑞樹3 1/3154423

▽本塁打 植田(盛)

▽三塁打 鈴木2(日)

▽二塁打 伊佐治(日)、遠藤(日)、植田(盛)

▽盗塁 高崎、林(盛)

▽ 失策 伊佐治(日)、鈴木(日)、梶山(日)、大里(盛)

▽ 捕逸 遠藤(日)

 

2回戦

鶴岡東

チーム名1回2回3回4回5回6回7回8回9回R
盛岡大付1000302107
酒田南1000000001
チーム名投手名回数打数被安打三振四死球自責点
盛岡大付平松 竜也7264521
三浦 瑞樹260010
酒田南小林 一輝4 1/3217424
吉住 晴斗4 2/3195303

▽本塁打 植田(盛)

▽三塁打 林(盛)、伊賀松(鶴)

▽二塁打 平松(盛)、須藤(盛)、車田(鶴)

▽盗塁 林(盛)、比嘉(盛)

▽ 暴投 小林一(鶴)、吉住2(鶴)

▽ 捕逸 斎藤(鶴)

 

メンバー

背番号名前学年投/打
1平松 竜也右/右
2松田 夏生右/右
3菜花 友紀右/左
4伊藤 大智右/右
5小林 由伸右/右
6◎比嘉 賢伸右/左
7林 一輝左/左
8植田 拓右/右
9臼井 春貴右/右
10森 俊祐左/左
11三浦 瑞樹左/左
12石川 大晟右/右
13須藤 颯右/左
14三浦 豪右/右
15大里 昂生右/左
16高橋 朕次右/右
17青木 耀平右/両
18森坂 裕太左/左
19渡部 宥太右/右
20大宮 海星右/右
記録員星 雄貴

 

新・盛岡大付のイメージ

2016年夏の甲子園は盛岡大付初の3回戦進出で、すっかり名を全国レベルに押し上げ岩手の強豪校のイメージが植え込まれた。

 

3人の甲子園ボーイが起点の新チーム

戦い方としては、とにかく『打つ』。猛打のイメージが強いチームだった。

しかし、旧チームは3年生が主体で2年生のベンチ入りは3人。主戦で投げ続けた左腕・三浦瑞樹。打順は下位だったが内野の要で全国で勝つための試合運びを心得ている遊撃手・比嘉賢伸(新キャプテン)。旧チームでは3番を任され猛打の起点となっていた植田拓(新1番・中堅手)。

全国を知るメンバーが3人だけというのはいささか、心もとないが3人とも旧チームからレギュラーでセンターラインを守っていたメンバーだけに、新チームの始動が遅かったとはいえまとまったチーム構成である。

また、旧チームは甲子園3試合で25失点するも28得点で打ち負かして競り勝つ戦い方が得意なチームであり、それが盛岡大付の売りでもあった。

猛打継承、それ以上の失点の少なさ

新チームはと言うと、こちらも負けず劣らずで岩手県大会準々決勝から決勝までの3試合で19得点。東北大会4試合で21得点。割と猛打の継承はされている。最大の特徴は旧チームより明らかに失点が少ない事である。

岩手県大会は準々決勝から決勝の3試合で3失点。東北大会4試合で16失点。打ち負かして競り勝つ旧チームと違って、完全に打ち負かして点を与えない事が出来るのが新・盛岡大付である。

 

新エースの誕生と新たな勝ち方

それを支えるのは夏の大会中、ベンチからは外れたがレギュラー組と帯同していた平松達也の急成長に他ならない。平松と三浦は同じ横浜瀬谷ボーイズ出身だが、完全に三浦の陰に隠れていた。

レギュラー組に帯同して1日300球の投げ込みなどで急成長を遂げた右腕は自身最速144km/hを叩き出し、新チームでいきなりエースの座へと駆け上がった。

三浦と平松のダブルエースは東北大会を2人で投げ分け決勝まで駒を進め選抜の当確を勝ち取った。特に平松は東北大会4試合で自責点5と抜群の安定感を披露して見せた。

打線に関しては、1番植田、3番比嘉の甲子園ボーイが主体にけん引。更に盗塁の数も増えて猛打に機動力を加えた戦い方は今夏の横浜高校に近いスタイルである。

全体的なまとまり、選手層の厚さ、勝ち方が明確な盛岡大付は今年の選抜から大ブレイクの予感だ。

 

チームランキング

※都道府県ブロック予選を抜いた、地区大会及び、神宮大会での成績をもとに打率、出塁率、盗塁率(盗塁成功数÷出塁数)、防御率、平均得点にランキングをつけて出した順位

総合11位タイ

打率.300(12位タイ)、出塁率.368(17位)、盗塁率12.28%(3位)、防御率4.00(24位)、平均得点5.25(15位)

 

第89回選抜結果 盛岡大付属

打数/安打数二/三/本塁打四死球盗塁数
105/269/1/281
打率長打率出塁率盗塁率打点
.248.462.301.02916
イニング/失点被安打奪三振与四死球暴投
28/183923182
防御率球数被本塁打対打者数ボーク
5.7947911290

 

 

第89回選抜高校野球 速報

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参考書籍:ホームラン センバツ 2017