2017年3月19日〜4月1日に行われた第89回選抜高校野球大会。

 

 

同日の2回戦で2試合が連続延長15回決着つかず再試合があったり、1試合に2本塁打を放つ選手が複数出たり、公式戦初完封を甲子園で記録した選手がいたり、登坂した4投手すべてが最速140km/h超えなど近年稀に見る白熱した見応えのある大会になった。

打高投低と言われ始まった今大会。評判通り打ち合いの試合が多かった。同時に延長戦も多かったが、投手戦による延長戦だけでなく打ち合いによる延長戦もまた多かった。

早実清宮、履正社安田、智辯学園福元・太田、盛岡大付属植田など大会前より前評判が高く、警戒される中、満足のいく結果を出せたもの、そうでなかったものもいる。安田、太田、植田には一発が飛び出し流石の一声が聞こえたが、清宮には2年振りの甲子園での一発とはならなかった。

その他にも初戦で2打席連続本塁打を放った福岡大大濠樺嶋、決勝戦で先頭打者本塁打を含む2本塁打を記録した大阪桐蔭藤原など新たな注目株も誕生した大会となった。

今回は選抜での打撃成績をすべて算出し、ベスト8以上に進出したチームで15打席以上出場している打者を対象に各種ランキングを発表する。

 

第89回選抜高校野球大会打者ランキング打率

ランキング打率打数安打数名前高校名
1位.5712112山田大阪桐蔭
2位タイ.500189小園報徳学園
2位タイ.500168篠原報徳学園
2位タイ.500189浜内履正社
5位.471178池上報徳学園
6位タイ.444188永山報徳学園
6位タイ.444188半情秀岳館
8位.438167山下健大高崎
9位タイ.412177溝辺履正社
9位タイ.412177安田履正社

.571で堂々の1位に輝いたのは大阪桐蔭・山田。2位の.500を大きく突き放しての首位打者。二塁打2本、本塁打1本と長打も打てて、打点も8と5年振りの優勝に大きく貢献した。

報徳学園・小園、篠原、履正社・浜内が.500の成績で2位タイに着けた。2年生小園は初戦の多治見戦でソロ本塁打を放ち、大会通じて5打点と勝負強さも見せた。篠原は8安打の内6本が長打で長打率.750と脅威の数字を残した。

打率10位の中に報徳学園が4人もランクインしている。大柄な選手はいないが全国屈指のマルチヒッターが多かったことがベスト4への原動力となった。

 

 

第89回選抜高校野球大会打者ランキング出塁率

ランキング出塁率打数出塁数名前高校名
1位.5912113山田大阪桐蔭
2位.5831714安田履正社
3位.5561610篠原報徳学園
4位.5501811浜内履正社
5位.5261810小園報徳学園
6位.500169山下健大高崎
7位タイ.474189永山報徳学園
7位タイ.474179溝辺溝辺
9位.471178池上報徳学園
10位.4552010安里健大高崎

出塁率1を獲得したのも大阪桐蔭・山田これで2冠。1番多くの打席に立った山田が.591の成績を残した。2位は履正社・安田。大会注目のスラッガーだけに四球止む無しの作戦がもろに結果として7四死球と現れた.583の成績で準優勝へ大きく貢献した。第3位は報徳学園・篠原。.556の成績。3位以下は団子状態だが、ヒット数の多さと無駄な打席が少なかったことが功を奏しランクイン。

 

第89回選抜高校野球大会打者ランキング打点

ランキング打点本塁打名前高校名
1位112山下健大高崎
2位81山田大阪桐蔭
3位60神頭報徳学園
4位タイ50稲本福岡大大濠
4位タイ50大越健大高崎
4位タイ51小園報徳学園
4位タイ51木本秀岳館

そして打点部門での第1位は文句なしで健大高崎・山下。史上2人目となる1大会満塁弾2本を放つ活躍で11打点。冬場に鍛えた打撃が花開いた瞬間であった。そしてこの部門の第2位にもこの人。大阪桐蔭・山田。3冠とはならなかったが8打点は単独2位。今回の活躍でプロのスカウトから注目されることは間違いないだろう。

第3位には報徳学園・神頭。6打点長打こそなく打率も.267と心もとない成績だが、チャンスに回ってくる運の太さ、それを生かせる勝負強さは2年生離れしている。

 

 

まとめ

3部門に分けてつけた今回のランキング。2冠を獲得した大阪桐蔭・山田の活躍が特に目立った。

大会前から注目を集めていた報徳学園・小園、神頭の活躍にも眼を見張るものがあったし、大阪桐・蔭根尾の初甲子園も2年生とは思えぬ堂々ぶり。

投手力で注目株だった福岡大大濠の樺嶋から生まれた1試合2本塁打も印象強かったが、健大高崎の山下が放った1大会2本のグランドスラム。史上初となる大阪対決の決勝戦で生まれた藤原の先頭打者本塁打を含む2本塁打もあって樺嶋が霞んだ。

また、盗塁数で言えば上位10人中4人が健大高崎で合計11個。更に延長再試合に持ち込んだ福井工大福井との一戦、9回に見せた同点ホームスチールは機動破壊の醍醐味そのもの。足で点は取れるんだと証明して見せた。

優勝した大阪桐蔭は投打走で今大会トップクラスの選手が多かった。優勝候補に名を挙げた履正社、早実は盗塁0。夏を制すには機動力にもテコ入れが必要か?

近代野球が変わり始める瞬間に来ている昨今。次回はどんな戦略で甲子園沸かせてくれる選手、チームが現れるか楽しみに春季大会、地区大会を報じていく。

 

 

第89回選抜高校野球詳細

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