木更津総合
山下 輝

画像引用元:高校野球ドットコム

 

持ち球

最速146キロの直球とスライダー、カーブ、カットボールを操る左腕。

 

成績

`17年春

試合数3、23回、被安打12、奪三振32、与四死球1、失点3、防御率1.17

 

特徴

左足をプレートに掛け、口元にあったグラブをスッと頭の上に持ち上げる。キレイに伸びた背筋で両脇を絞めながらゆっくり顔の前にグラブを降ろすと同時に右膝を持ち上げ、ベルトの上を通過した辺りから、左膝を折り右膝を伸ばし、追いかけるように両手も下がる。

右足、グラブ共にまっすぐ投球方向へと進み、右足が地面を掴むとグラブを抱え込み体の開きに合わせて小さい旋回で左腕がややスリークウォーター気味に出てくる。

左足は左腕が振りきられてから遅れる形でプレートを蹴り押すようなイメージで地面を這って出てくる。右足の踏み込みが強いのか、投げきった後に少し跳ねるような動作が加わる。

 

 

プロフィール

身長187㎝ 体重82㎏ 左/左

小学3年生から軟式野球を始め、中学時代は軟式野球部に所属。中3秋に県選抜でKB全国大会優勝を果たした。

高校では1年時からベンチ入り。1年夏の県大会から正一塁手の座を掴み、秋の大会から4番の座に座り、関東大会を制した。

2年時は春、夏と2季連続で甲子園に出場を果たし、クリーンナップ一塁手で主戦を張り、どちらの大会も8強入りに貢献した。

2年秋の新チームから背番号1を背負い、3年春の県大会で自己最速の145キロを計測する。

直球、変化球ともに定評があり、187㎝の体格から繰り出される146キロ左腕はプロスカウトからも評価が高い。

 

伸び代

伸びのあるストレートは高身長から繰り出されるだけあって威力抜群。更に右打者へは内角をえぐる直球、左打者へは内へ、外へ打ちづらいスライダーを有効的に使える決め球が確立している。

高校生左腕の中でもトップレベルにいる投手の一人と言える。

しかし、ポテンシャルの高さが邪魔しているのか投球フォームから繊細さを感じられない。

まず気になる点は体の開きの早さ。右足が着地すると、ほぼ同時に体は開き、投球動作が進んでいるためタメは少なく、粘りも甘い。指先のかかりも甘くなるため回転数も少ない。

それでも右足の使い方は上手く、右足の指が地面を掴み蹴り上げる動作が一級品のため、球に力が乗り高校生には打ちずらくなっている。

加えて変化球と、直球を投げるときの体のキレにも大きな差がある。直球を投げ込むときの躍動感と、投げきった後の飛び跳ねる動きが変化球の時にはない。始めから「変化球を投げますよ」と言っているようなもので、県予選も終盤になってくれば打ち込まれる要因となるだろう。

全ては股関節の硬さが原因ではないだろうか。股関節の稼働域が狭いため、投球動作全体の硬さに繋がっている様に見える。実際に股関節が柔らかくなればリーチの長い手足が有効的に使え、より打者の手元でボールが離せるし、体の開きも抑えられるから球の回転数が上り直球、変化球ともにキレが増す。直球と同じフォームの方が変化球にもいい影響が出ることを実感するため、わざとゆったりと投げようとは思いもしなくなっていく。

山下の将来にとっても重要な股関節の柔らかさが全ての伸び代になるだろう。