日大三
金成麗生

 

著作者: freedesignfile.com

 

眠れる獅子の覚醒と伸びしろに秘められた魅力とは?

 

 

ポテンシャルと特徴

高校通算29本塁打。遠投100m。50m6秒6。最速150km/h。

140m弾の長打力を放つ日大三高打線左の大砲。

特徴:ややオープンスタンスで膝は軽く曲げ、左足に体重をかける。脇をたっぷりと開けて左肩よりも後ろ、顔のあたりの高さにグリップを置き、ゆっくりトップを回してタイミングを図る。

投手の前足が地面に着こうかというタイミングで右足が始動。小さいステップで後ろに引くと同時にトップを立て背筋も伸びる。開いていた脇も軽く締めながらタメを作る。

リリース直後はまだ動かずじっくりタメる。球種、コースを確認してからようやく右足を踏み込みスイングを始める。

左足に体重を残したままコンパクトなスイングでヘッドは最短距離を通ってボールを捉える。

正に「引っ叩く!」と言った言葉がよく似合うコンタクト。

捉えた瞬間、腕はしっかり伸びきっているが、フォロースルーは小さくインパクトの直後は左手首の返しが早いように感じる。上手くボールの下を擦れていたら相当なスピンがかかることが予想でき、140m弾も納得のスイングだ。

 

経歴

高校では背筋力300kg超えの全国1位に輝いたパワーを買われ野手として本格的に指導を受ける。

2年秋から背番号「3」を背負い、ベンチ入りしたものの3回戦まで6-0と全く当たりがでなかった。準々決勝では先発から外される場面もあったが、「3球空振りでもいいから思い切っていけ」と小倉全由監督から言われ、準決勝で本塁打を放ち、決勝では3ランを含む5打数4安打5打点と開花。日大三の主砲として定着した。

都大会3回戦からの4試合で、打率.666、出塁率.700、打点9、本塁打2、二塁打2。

名門の4番として選抜の舞台に臨む。

 

 

成績

’16年秋 都大会

7試合、21打数、9安打、打率.429、二塁打2本、三塁打1本、本塁打3本、打点14、三振2、四死球1

`17年春 都大会

37打数、15安打、打率.405、二塁打3本、三塁打0本、本塁打3本、三振9、四死球5

`17年春 選抜大会

4打数、1安打、打率.250、打点1、四死球1

 

注目point

フォロースルーの大きい豪快なスイング!

そもそも身長193cm体重101kg、背筋力300kg超えの素材が2年秋までベンチ入りできなかった理由は単純に「不器用」なだけなのではないだろうか。あくまで予想だが、誰にも負けないパワーの持ち主だった金成はホームラン量産の豪腕二刀流で4番エース候補だったはず。

しかし、蓋を開けてみればパワーだけが際立つ体の硬いプレイヤー。野球に適した体作りから始まった高校生活でようやく芽を出し始めたのが高2の夏休みといったところか。守備、走塁、打撃に柔軟さがで始めた頃、作られてきた体と感覚を一致させる出来事が

「3球空振りでもいいから思い切っていけ」と小倉全由監督から言われ、都大会準決勝で本塁打を放ち、決勝では3ランを含む5打数4安打5打点と開花。

余計な細かい技術を無視して思い切り自分のスイングをした結果、文字通り、眠れぬ獅子を目覚めさせた。

とは言えまだまだスイングに甘さが残る。桁外れのパワーに隠れてしまうが、フォロースルーが小さい為、振り切れていない。確かにボールの下にしっかりトップが入って左手首が返ればとてつもないスピンがかかり大飛球となる。

しかし、そんな不安定なスイングがいつまでも続けられる程の器用さがあるとは思えないし、ちょっとタイミングをズラされれば内野フライの上がる率が高すぎるように見える。

入学当時とは比べ物にならないくらいの柔軟さを持ち野球に適した身体になっているのであれば、フォロースルーも大きく、振り切る豪快なフォームにシフトチェンジしてもいいのではないだろうか。

コンパクトに捉えて大きく押し切るスイングの方が安定感は増すし、金成のパワーがあれば多少の打ち損じなら内野を抜けて行くだろう。

そして、その高校生離れしたスイングは一振りで甲子園を沸かせると確信している。

フォーム改造をした豪快な一発を球春の甲子園スタンドに叩き込んで貰いたい。

 

プロフィール

左投左打  身長193cm体重101kg

守備位置:一塁手

小学生1年生から軟式野球を始め、中学時代は相模ボーイズに所属。投手としてMAX130km/hの速球、スライダー、カーブを操り中3春に全国大会を経験。

 

一部《第89回選抜出場校 日大三(当落線上)》より抜粋