中京大中京・伊藤康祐

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中学1年生の時に世界を経験しMVPを獲得した生まれもっての野球サラブレット。最後の夏は甲子園1回戦敗退と悔しさの残る高校3年間ではあったが、夏2度の甲子園を経験し十分な実力を世間に披露しU18代表にも選ばれた野球センス溢れる選手をご紹介します。

 

 

特徴

気持ちオープンスタンス気味で重心を軽く下げ、ゆったりとした膝使い。両脇を適度に広げグリップは肩の位置と同じ高さで右肩の前に構える。

ヘッドを揺らしながらタイミングを図り、投手とシンクロするとトップを起こしピタッと止まる。低い重心のまま左足を持ち上げ右足に体重をかけると同時に右肘を引き、グリップの位置は頭を越そうかと言うところまで上がる。

リリースと同時に踏み込む体勢に入り、徐々に体重移動も始まる。左足が地面を掴むと右の骨盤でボールを捉えに行くような腰からの回転に吊られる形でグリップからスイングが始まる。

ボールの軌道にヘッドが乗るとスイングは加速し、インパクト寸前には体重は左足に移行しボールに体重を乗せる準備が出来ている。

捉えると同時に全体重をボールに伝え、更に右手でボールを押し込む。最後まで右手は離さずパワーを伝えきる今風のスイングをする。

 

 

成績

`17年夏 県大会

試合数6、27打数11安打、打率.407、打点4、三振1、四死球1、盗塁1、出塁率.429

二塁打1、三塁打2、本塁打0

`17年夏 甲子園

試合数1、6打数3安打、打率.500、打点2、三振1、四死球0、盗塁0、出塁率.500

二塁打0、三塁打0、本塁打1

 

 

プロフィール

身長172㎝体重76㎏ 高校通算21本塁打、50m5秒8、右/右 中堅守/二塁手

小学1年生から軟式野球を始め、中学時代は岡崎葵ボーイズで投手兼遊撃手を務めた。中学1年時には世界大会を経験し、MVPも獲得している。

高校では1年夏からベンチ入り、県予選で代走1回を経験し、甲子園ではベンチ外。1年秋には7番・ファースト。2年春には1番・レフトで主戦の座を掴み取った。

主将に就任した2年秋からの新チームでは1番・セカンドを任され、愛知県大会優勝、東海大会4強入りを達成した。

3年春からは1番・中堅守としてチームを牽引し夏の予選では打率.407の活躍で2年ぶりの県優勝を果たし甲子園出場に貢献した。

 

注目point

鋭くパワフルで力感溢れる打球を飛ばす伊藤だが、ボールの捉え方としてはボールの下を擦って飛距離を伸ばす長距離打者ではなく、ボールの芯を叩いて低い弾道で野手の間を抜く打球が持ち味。

特に苦手意識を持つコース、球種もなくどんな球にも柔軟に対応できるセンスも高校生の中では頭一つ抜きん出ている。

どんな投手、コース、球種でも、ボールの軌道を読む力が優れており、その軌道にトップを乗せる技術がずば抜けている。例え体勢を崩されても、差し込まれてもトップが軌道に残っているおかげで、中々打ち損じも少ない。

打率、最多安打、最多二塁打などのタイトルに期待が出来る打者である。

 

伸び代

U18侍ジャパンに選ばれた伊藤は金属から木製にバットが替わったが、あまり関係なく対応できているのではないだろうか。と、言うのも長距離打者はボールの芯7mm下を叩くことで逆回転をかけて飛距離を伸ばすものだが、伊藤のようなボールの芯を叩く打者は飛距離こそ縮まり柵越えは減るものの野手の間を抜く技術には然程影響は出てこない。

体に染み付いているボールの軌道にトップを乗せる技術は木製バットになっても十分上のステージで通用するものをもっている。ただ、上背がないぶん腕のリーチも短く金属から木製になったことで外の球に力が伝わりづらい。パワータイプの投手のアウトローに力負けしないスイングスピードがこれからの課題と言えるだろう。