中京大中京・磯村峻平

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1年生からベンチ入りし、公式戦を経験してきた左腕は背番号「1」を背負う時期もあったが最後は背番号「10」。しかし、実力や期待値は1年生の頃から変わらず高い。初戦敗退となった最後の甲子園ではあったが、見事先発を果たし、準優勝校・広陵相手に5回0封を演じた。U18にも選出された将来期待の左腕をご紹介します。

 

 

特徴

胸の位置にグラブを構えゆったりと右膝を吊り上げるようにミゾオチの辺りまで運び、やや背中を打者に向けるような形でタメを作る。左膝を折り、重心を下げながら投球方向へ体重移動を進める。気持ちクロス気味に右足が着地し、下半身主導の回転でスリークウォーターの位置から左腕が体に巻き付くように肘から出てくる。

重心を下げ始めた辺りからボールを持つ左手は体の影に隠れ、体が開き始めても頭の後ろに隠れている。

リリース後に左足が強くプレートを蹴り上げ、その勢いが全身を通して左腕に伝わりしっかりと腕を振り切っている。

 

 

成績

`17年夏 県予選

試合数3、回14 1/3、被安打9、奪三振17、与四死球2、失点1、防御率0.63

`17年夏 甲子園

試合数1、回5 1/3、被安打3、奪三振5、与四死球0、失点0、防御率0.00

 

プロフィール

身長177㎝体重81㎏ 最速143キロ スライダー、フォーク、ツーシーム 左/左

中学時代は軟式野球部に所属。全国8強入りを果たしている。

高校では1年生からベンチ入りし、夏の予選では背番号「11」を背負い1試合に登板している。甲子園ではベンチ外。

2年春には背番号「1」を背負い3試合を任され県4強入りに貢献。夏に予選では4回戦敗退と奮わず新チームからは背番号「10」へ。秋季大会では復調し県決勝で結果を残し優勝。

3年夏の県大会を制し甲子園では1回戦敗退ながらも先発の役目を果たした。

 

 

注目point

回転数の多いストレートは常時130キロ後半~140キロを計測。初速と終速に差が少ない直球は標示球速以上のスピード感、威力を感じる。特に右打者へのクロス気味に入ってくる内角のストレートは手を出せずに終わる打者も多く、真っ直ぐでも三振が取れる。

最大の武器はアウトコース低めのワンバウンドするかしなかいかのフォークボール。高めに浮けば危険な球になるが、アウトローにしっかり決まれば分かっていても簡単に打てる球ではない。

回転数の多さはスライダーも同様で、決め球に使ってきたフォークを見せ球に切り換え、スライダーで見逃し三振を狙える程の切れ味を持つ。

どの球も一級品でキレとコントロールに自信を持つ投手。

 

伸び代

投球フォームも安定していて、自分のフォームの特徴もよく理解している。捕手の要求する各打者への配球も考えながら納得した上で投球を組み立てているようなマウンドさばきも魅力がある。

なんといっても右打者への内角に決まるクロスファイヤーには大きな魅力があるし、磯村自信も自慢のボールの一つ。

しかし上背がないぶんこれから上のステージで野球を続けるにはもう一工夫欲しいところ。基本的にはストレート、スライダー、フォークと持ち球はスピードボールが中心。やはりどんなにいい球を持っていても緩急が少ないのはいずれ打ち込まれる原因となっていくだろう。

チェンジアップや、カーブなどブレーキのきく揺るい球を一つ覚えるだけでだいぶ投球幅が変わってくるし、既存の持ち球もより活きる。

欲を言えばムービングファースト系のツーシームなんかがあると、選手生命の長持ちにも繋がるのではないだろうか。

U18代表にも選出され高いレベルでの野球を肌で感じる磯村はこれからが非常に楽しみな選手の一人となるだろう。