日大三・井上大成

出典:スポーツ報知

U18に選出させた日大三のリードオフマンは高校通算18本塁打と場面に合わせて柵越えも打てる万能な中長距離砲。スイングフォームには細部に渡って試行錯誤した努力が見てとれるほどの完成度の高さを感じる。将来期待のパワーも兼ね備えた1番バッターをご紹介します。

 

 

特徴

半歩分右足を引いたオープンスタンスで、両膝を軽く曲げ、テンポを刻むように揺れながらリズムを取る。グリップの位置は耳辺りに置き、両脇を軽く広げて構える。

投球動作に合わせて右膝を上げてタメを作り、重心を左足に乗せる。リリース直前でもタメを崩さずやや遅めの始動で体重移動を始める。

右足が地面を掴むと、前に体重を乗せながら下半身の回転に吊られる形で上半身が回りヘッドが体に巻き付くように遅れて出てくる。

とらえる瞬間は左腕が全てのパワーを伝えるが如く押込み、最後まで振りきる。

 

成績

`16年秋 都大会

試合数8、24打数10安打、打率.417、打点9、三振1、四死球11、盗塁3、出塁率.600
二塁打2、三塁打0、本塁打4

`17年春 甲子園

試合数1、4打数1安打、打率.250、打点0、三振2、四死球1、盗塁1、出塁率.400
二塁打0、三塁打0、本塁打0

`17年夏 西東京大会

試合数3、12打数3安打、打率.250、打点2、
二塁打0、三塁打0、本塁打1

 

プロフィール

身長180㎝体重79㎏ 高校通算18本塁打 遠投115m 50m6秒0 右/左 三塁手 U18日本代表

小学時代はソフトボールチームに所属し中学時代は相模ホワイトボーイズに所属。

高校では1年秋からベンチ入り。

2年秋の新チームから1番・サードの座に着く。都大会では打率.417、4本塁打の活躍で都大会準優勝に輝いた。

3年春の都大会では6試合で3本塁打を放ちまたも準優勝。夏の予選では準々決勝敗退と夏の甲子園には届かなかった。

 

 

注目point

強肩強打の井上は最短距離でヘッドが出てくるコンパクトなスイングが売り。ボールへの力の伝え方が上手く、スイング時の軸や体の使い方も安定している。

駒のように無駄のない回転から最短距離でボールを捉えることで始動からインパクトまでのズレをなくしたり、ミートポイントを前にしてパワー負けしない工夫など細部にまで凝らした試行錯誤と努力が伝わる。

180㎝79㎏の体格から一見パワーヒッターのような印象を持つがタイプとしては野手の間を抜く安打を得意とする中距離砲。

安定したスイングで、修正能力も高く、三振も少ない。ミートポイントが前の割には始動が遅いのもありボールの見極め、選球眼の能力も高い。

最大の注目pointは場面に応じた打撃をスイングを崩すことなく出きる臨機応変な野球センス。単打、二塁打、本塁打を使い分けることの出きる器用さが見物。

 

伸び代

体格にもセンスにも恵まれ、自分を活かせるスイングを身につける努力を惜しまない井上だが、これから先、確実にぶち当たる壁は「パワー」。今のパワーで相手が高校生なら内角をスタンドへ運び外角を左中間の深い位置へ運べるが、これから先のステージは木製バットかつ、当たり前のように桁外れのパワーを持った猛者ばかりが対戦相手。今のパワーのまま、ミートポイントも前のままだと、正直打球は前に飛ばないか、バットをへし折られるのが関の山。

ミートポイントをやや後ろへ下げ、ギリギリまでボールを見極められる余裕と多少差し込まれても外野まで運べるパワーを身につけることがこれから井上が活躍していく上で最大の課題と言えるのではないだろうか。